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tearinee

2013年11月16日

己の存在のために

僕が初めて安否確認の仕事を請けた日のことを書かせていただきます。

・・・

ある夏の暑い日のことでした婚紗拍攝。僕の携帯がなりました。得意先の管理会社からでした。かなり焦った声でした。とにかく早くカギを開けて欲しいとの事でした。
現場に解錠工具一式と破錠用のドリルドライバーを持っていきました。
管理会社の方と会ってどの家かを聞きそのシリンダーの種類を確かめようと扉の前に行こうとすると
「まだ開けないで下さい。警察と消防が来るまで待っていてください」
と言われました。
僕は扉の前まで行きシリンダー(カギ)の種類を確認しました。ピッキングで解錠できるタイプのものでした。
扉からは凄まじい異臭が漂っていました。
しばらくすると警察が来られました。警察の方が家の確認にいき扉の前に立つと
「消防が来るまで待っていて下さい」
と僕に言ってきました。まだ解錠の許可はでませんでした。
扉からはなれて管理会社の方に住人に関する情報を聞いていたところに消防が来ました。
消防の方は車から出るとすぐに防毒マスクのようなものを被り二人一組で
「カギ屋さんは我々の後について来てください」
と言って扉の前まで行き 計測器 のようなもので扉の周辺を計っていました。
僕が少し扉に近づくと3-peaks
「危ない!!扉から離れて!!」
と怒られました。
計りおわると消防の方は
「では解錠して下さい。解錠のみお願いします。扉は開けないで下さい」
と言いました。
僕は息を止め、カギだけ開けて
「開きました」
と言うと
「ノブは掴まないで下さい。扉から離れてください。ご苦労様でした」
といって僕が扉から離れるのを見計らって警察の方を呼び、家の中に入っていきました。
中の遺体、部屋の状態は言葉にならないほど悲惨でした。
たくさんの人の悲鳴、怒号が飛び交っていました。

亡くなられていた方は僕と同い年の方でした。

・・・

消防の方が持っていた 計測器 らしきものは検知器でした。
安否確認の時のひどい異臭は 死臭 か 有毒ガス かわからないので検知器で調べるのです。
もし自殺などをしていた場合の硫化水素などの有毒ガスであればいろんな人を巻き込む可能性があるからです。

不謹慎だとは重々承知しておりますがこれが僕にとっての初めての安否確認だったのでこれ以降の安否確認はそれほど抵抗なくなりました。

・・・

僕はこの仕事を請けるまで死というイレギュラー、存在を無にするイレギュラーは遥か遠い時間の果てにあるもの、否、己の存在の時間は永遠に続くものだと心のどこかで思っていました。

どれだけ時代が過ぎ文明が発達しても命に永続性はないのですね。
当たり前のことかもしれませんが死は偶然ではなくやがて訪れる必然なのです。
この世に絶対の真実があるとすればそれはただ一つ 生あるものは死を迎える ということなのでしょう。
そして人間がどれだけ歴史を重ねても 命の儚さ 脆さ は変わらないのですね。
だからこそ命の尊さ、愛おしさは時代をどれだけ経ても変わらないのです。

自己満足かもしれませんがせめて儚く脆い命をいただいている間にたくさんの ありがとう をもらえるようにしようと思っています。


己の存在のために・・・


Posted by tearinee at 11:42│Comments(0)
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